《 頼んでないのに設計 

質問/建て替えを考えていたら、友人が建築士を紹介。一回だけの相談のつもりでしたが、何度か電話があった後、図面を持って来ました。まだ先のことだからと見合わせて欲しいと言うと、わずかでも設計料が欲しいと言われました。頼んだつもりはなかったのですが、設計料を支払わなければいけないでしょうか? (M 36歳 会社員)

回答/木造二階建で、延べ床面積が100F以上の規模のものを手がける場合は、建築士が設計監理をおこなうよう法律で定められています。設計監理とは、図面作成以外に法的に問題がないかの確認業務をおこない、工事が合法的で適切におこなわれるよう監理すること。建築士に設計監理を頼むメリットは、設計だけでなく、工事内容を施工業者とは別の第三者の目でチェックしてもらえる点にあります。

 そのような仕事をする建築士の報酬ですが、一般的に監理まで含めて総工事額の10%前後で契約されているようです。業務量としては平面・立面図等の基本設計が四分の一、工事する人に指図する施工図作成が二分の一、現場監理が四分の一と言われています。

 この相談の場合、建築士との間で設計監理契約が交わされていたら、それまでの作業量に見合った報酬を支払う義務が出ます。作業量の評価は第三者にしてもらう必要がありますが、基本設計であれば契約報酬額の四分の一が目安です。

 しかし、契約を交わしていない場合は、建築士に設計依頼をした事実があるかどうかが問題になります。「相談しただけ」といっても、相談が無料とは限りません。あなたの相談に応じるために、建築士が費用のかかる敷地の調査などを行っていれば、その経費については負担する必要があります。もし、依頼した事実が全然ないのに建築士が勝手におこなったのであれば、支払う必要はないでしょう。

 ただ、そうしたことは争いになった時に証明することが難しいだけに、相談の場合でもその範囲と費用、設計監理契約の内容と報酬など、文章で取り交わすことが大切です。


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